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生物多様性進化分野

東北大学大学院生命科学研究科

 
 
 
 

 扱う現象は、行動、形態、遺伝子、個体群構造・個体数、群集構造、多様性など様々ですが、一貫して扱っているテーマは、進化的・生態学的な現象における集団内の個体間の相互作用の役割です。たとえば、生物個体の間の相互作用が、どのように遺伝子の頻度の変化、個体数動態、群集の安定性、集団の分化などに影響しているのか、また種間の相互作用がどのように生物の多様性の創出や維持に影響しているのか、というような問題です。また、遺伝子、個体、集団、群集、生態系という生物の異なるレベルの現象をどのように関係づけていけばよいのか、という問題を大きなテーマとして扱っています。アプローチとして、分子レベル、個体レベル、集団レベル、生態系レベルで実際の生物を扱うと同時に、個体ベースモデルとよばれるコンピュータシミュレーションモデルによる進化予測を行っています。研究材料は、現在は、魚、カエル、貝、昆虫、甲殻類、ほ乳類、線虫、植物などです。

 生物学の多くの分野は、生物の様々な性質が“どのように”なっているのか?また、“いかに”機能するのか?という問いに答えようとするものです。しかし、“なぜ”そうなっているのか?という問いに答えられるのは進化生物学です。進化のメカニズムを解明するためには、分子生物学の成果だけでなく、集団遺伝学や生態学などのマクロなレベルを扱う分野の研究が不可欠です。ミクロな現象を扱う分野とマクロな現象を扱う分野の学際的な研究が今後ますます必要になってくると思います。

 また、近年、生物多様性が急激に消失している現状に対して、様々な研究が行われてきています。生物の多様性は、生態学的な相互作用の他に、進化的な応答によって、その安定性が保たれています。そこで、進化的な視点をいれた生物多様性の保全研究を今後の研究の一つのテーマとしたいと考えています。  


研究室の関係する分野

進化生物学、生態学(個体群生態学・群集生態学)、集団遺伝学、分子生態学、動物行動学、集団生物学、保全生物学

研究室のめざすもの

 現在、ゲノム解析や分子生物学などミクロなレベルでの生物学の進展はめざましい。しかし、最終的に生物の個体レベルや集団、生態系レベルでの現象を理解、解明するためには、ミクロなレベルの研究だけでは不可能です。分子レベルでの解析や知識も用いながら、マクロなレベル (個体の行動、集団、生態系など)でのプロセス(生態学的、集団生物学的)を重視して新しい視点で生物の進化や生態的現象の解明をめざします。また、そのような基礎研究をもとに、生物多様性保全の研究にも取り組みます。

研究テーマ一覧

学生およびスタッフ

生物多様性進化分野

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