マルハナバチ国勢調査
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どんな花に来る?

キク科の花

キク科の花は、1個の花のように見える頭状花序と呼ばれる花の集まりを作ります。小さな花一つ一つは細長い筒のようになっていて、その奥に蜜が入ってい ます。マルハナバチは頭状花序の上に止まって、小さな筒状の花一つ一つに口吻をさしこんで蜜を集めていきます。雄しべや雌しべは筒の外に飛び出しています ので、マルハナバチが花序の上を歩き回っているときに花粉がつきます。アザミ類は蜜も多く、頭状花序も大きく効率がよいので、マルハナバチのお気に入りの 花の一つです。

マメ科の花

マメ科の花は、蝶形花といって旗弁、2枚の竜骨弁と翼弁の合計5枚の花びらで形づくられる複雑な形をしています。旗弁の根元にはガイドマークと呼ばれる 印がついていて、その部分の奥に蜜が入っていることを、虫に知らせています。マルハナバチは竜骨弁と翼弁の上にとまります。そして脚で竜骨弁を押し下げ、 ガイドマークを目印に頭をつっこんで、花の奥の蜜を吸います。この時、竜骨弁の中に隠れていた雄しべと雌しべが姿を現し、ハチの体に花粉をつけます。

シソ科の花

シソ科の花は、唇形花と呼ばれる花をつけるのが特徴です。唇形花は元の部分は筒のようになっていて、その先が上唇、下唇の2つの部分に大きく分かれてい ます。雄しべと雌しべは、普通上唇に隠されています。マルハナバチは下唇の上にとまり、頭をつっこんで筒の部分の奥にある蜜を吸います。このとき背中が上 唇の中にある、雄しべや雌しべに触れて花粉がつきます。種類によっては、雄しべが横に伸びてマルハナバチの体の側面に花粉をつけるもの(ミヤマタムラソ ウ)、雄しべが下唇に隠れていて、マメ科の花のように腹側に花粉をつけるもの(ヤマハッカ)もあります。

その他

キイチゴ類、ツツジ類、エゴノキ、ツリフネソウ、トリカブト類なども、マルハナバチがよく訪れる花です。マルハナバチは、蜜や花粉を集めることに夢中になるあまり他個体に関してはとても無頓着です。大型のアザミ類などでは数頭仲良く(?)蜜を吸っている光 景を目にすることも少なくありません。また、花から餌を集めるのに一生懸命な時は警戒心が少なく、近寄ったりさわったりしても逃げません。こういうときに 背中をなでると、中脚を上げるマルハナバチ特有の回避行動をします。