マルハナバチ国勢調査
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分布と特徴

マルハナバチは、日本では外来種も含めて16種生息しています。
見た場所と色パターンと体の特徴を組み合わせた、簡易的な見分け方をご紹介します。
詳しい生態などはこちらから


トラマルハナバチ(4月下旬〜10月)

マルハナ 日本に広く分布し、コマルハナバチとともに、低地でもっとも目立つマルハナバチの一つです。全体的にオレンジ色で、腹部に「トラ模様」である黒い縞があり、おしりは黒くなります。黒い縞の一部に、ハートマークのような波型が入っているので、探して見てください。
年をとってくると、オレンジ色が薄くなってくることがあります。
北海道で見られるトラマルハナバチは、本州より黄色っぽくなることがあります。
マルハナバチの中では、丸くない、スマートなイメージです。顔が長く、舌も長いです。

コマルハナバチ(3月〜7月)

マルハナマルハナマルハナ 日本に広く分布し、住宅地でもよく見られます。本州のコマルハナバチのメスは、全体的に黒でおしりがオレンジ色です(写真左)。腹部に途切れた黄色のバンドが入ることもあります(写真中央)。毛並みがぼさぼさで、腹部が丸く見えます。
オスは全体的に黄色でおしりがオレンジ色です。腹部に黒い縞が見えます(写真右)。
マルハナマルハナ北海道で見られるコマルハナバチ(エゾコマルハナバチ)のメスは、首回りに黄色のバンドが入り、腹部にも淡黄色のバンドが入ります(写真左)。
対馬で見られるコマルハナバチ(ツシマコマルハナバチ)のメスは、全体的に黄色でおしりがオレンジ色です。オスに似ていますが、頭部は黒く、腹部に黒い縞は見られません(写真右)。
オスは北海道も対馬も本州と同じ見た目です。

クロマルハナバチ(4月〜10月)

マルハナマルハナ主に本州に分布します。北海道には分布していません。県によっては減少傾向にあり、準絶滅危惧種に指定されています。クロマルハナバチのメスは全体的に黒く、おしりがオレンジ色なので、コマルハナバチに似ています(写真左)。見分けるポイントは、毛が短く揃っていることと、腹部がやや長方形に近く見えるところです。顔は、コマルハナバチと比べると縦と横が揃った丸っこい顔に見えます。
オスは全体的に黄色で胸部と腹部に黒いバンドが入り、おしりがオレンジです(写真右)。

オオマルハナバチ(4月中旬〜10月)

マルハナマルハナ日本に広く分布しますが、西日本では標高の高い場所でしか見られません。本州のオオマルハナバチは、全体的に黒で、首回りに細く白っぽいバンドが、腹部に淡黄色のバンドが入ります(写真左)。おしりはオレンジ色です。 北海道では、淡黄色のバンドが広くなります。
オスはクロマルハナバチのオスに似ていますが、顔の毛が黒くなります(写真右)。

ミヤママルハナバチ(5月〜10月)

マルハナやや高い標高の場所で見られます。本州の標高の高い場所と、北海道の南東部にのみ分布しています。全体的にオレンジ色で、腹部の色はやや薄くなります。トラマルハナバチに似ていますが、胸部の脇に鮮やかなレモンイエローの毛が生えていて、おしりは黒くなく、腹部の縞も目立ちません。
日本の固有種だと言われています。

ヒメマルハナバチ(5月〜10月)

マルハナマルハナマルハナ標高の高い場所で見られます。全体的に淡い褐色から淡黄色をしています。胸部に黒いバンドが入っていますが(写真左)、目立たないこともあります(写真中央)。女王蜂は、おしりがオレンジで腹部に黒いバンドが入り、他のマルハナバチと似てきます。
オスは黄色っぽくなります(写真右)。

ニセハイイロマルハナバチ/ハイイロマルハナバチ(5月下旬〜10月)

マルハナ ニセハイイロマルハナバチは、北海道では低地を中心に最も普通に見られるマルハナバチの一種です。青森と岩手の一部にも分布しています。ハイイロマルハナバチは北海道と本州の一部に分布しています。本州に分布するハイイロマルハナバチ(ホンシュウハイイロマルハナバチ)は、分布域が狭いため、希少種としています。
全体的に灰色で、やや黄色や茶色を帯びています。胸部中央が黒っぽくなりますが、バンドというよりは、丸く色が濃くなります。腹部の黒い縞が目立ちます。
ニセハイイロマルハナバチとハイイロマルハナバチは、違いが腹部の一部に生える黒い毛の有無のみで、ほぼ見分けがつきません。

ニッポンヤドリマルハナバチ(6月〜9月)

マルハナ ニッポンヤドリマルハナバチは、本州の一部に分布しています。分布域が狭いため、希少種としています。
ヒメマルハナバチの巣に寄生し、自分は働かずに、ヒメマルハナバチに子供を育ててもらう「労働寄生」という珍しい性質を持っています。寄生するヒメマルハナバチに似ていますが、働かないため、毛がまばらで、花粉カゴをもたないという特徴があります。働かないため、働き蜂もいません。

ウスリーマルハナバチ(5月〜10月)

マルハナ ウスリーマルハナバチは、本州の一部に分布しています。分布域が狭いため、希少種としています。
トラマルハナバチに似ていますが、やや緑がかった色をしています。おしりは黒くなく、腹部の黒い縞が目立ちます。

ナガマルハナバチ(5月下旬〜9月)

マルハナ ナガマルハナバチは、本州の一部に分布しています。分布域が狭いため、希少種としています。
トラマルハナバチやウスリーマルハナバチに似ていますが、胸部の中央に赤みの強い部分がバンドのように入っていて、おしりは黒くありません。
顔が長く、舌も長いです。

エゾナガマルハナバチ(6月〜9月)

マルハナ エゾナガマルハナバチは、北海道に分布しています。ナガマルハナバチの亜種だという説もありますが、ここでは別種として扱います。
全体的に黄褐色で、胸部にはっきりとした黒いバンドが入っています。
顔が長く、舌も長いです。

シュレンクマルハナバチ(5月中旬〜9月)

マルハナ シュレンクマルハナバチは、北海道に分布しています。
トラマルハナバチに似ていますが、胸部の脇に鮮やかなレモンイエローの毛が生えていて、おしりは黒くありません。ミヤママルハナバチと見分けがつかないことがありますが、シュレンクマルハナバチは北海道にしか分布していません。

アカマルハナバチ(4月中旬〜8月)

マルハナ アカマルハナバチは、北海道に分布しています。
アカマルハナバチと名前がつくだけあって、赤みがかった茶色をしていますが、オレンジ色や褐色のものもいます。色の濃いトラマルハナバチに似ていますが、腹部に縞がなく、赤茶、黒、白と、三色に分かれています。おしりが白いのは、アカマルハナバチとセイヨウオオマルハナバチだけなので、重要なポイントです。
体も、スマートなトラマルハナバチにくらべて、丸っこい体になっています。

ノサップマルハナバチ(6月〜9月)

マルハナ ノサップマルハナバチは、北海道の一部に分布しています。分布域が狭いため、希少種としています。
全体的に黒で、首回りと腹部に太い黄色のバンドが入っています。セイヨウオオマルハナバチに似ていますが、ノサップマルハナバチのおしりは黒く、セイヨウオオマルハナバチのおしりは白いため、おしりを見れば区別が容易です。

セイヨウオオマルハナバチ(6月〜10月)

マルハナ セイヨウオオマルハナバチは、外来種です。特定外来生物に指定されています。主に北海道に分布していますが、本州にも分布しています。
全体的に黒で、首回りと腹部に太い黄色のバンドが入っていて、おしりが白い、大変派手な色パターンをしています。